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サイトに束縛されていませんか? / とし
今回のお題は「失敗談」。

サイト運営において小さな失敗はいくらでもある。 記事で誤った説明をしてしまったことや曖昧な表現をしてしまったこと、コメント欄で指摘されるまで気が付かなかったなど、失敗と言えることは日常的にある。
しかし、ここでは過去の失敗ではなく現時点で失敗しているなと思っている現在進行形の話をしようと思う。 生々しい具体的な話になってしまうかも知れないが、そこはひとつ我慢していただきたい。

そもそも私は非常にものぐさである。だからサイトも毎日更新することができない。少しでも毎日更新に近づけようとはしているが、週に3回くらい更新するのが精一杯である。いま最もアクティビティが高いのは間違いなくはてなブックマークであろう。なぜならば更新が楽だからだ。

サイトの更新はしないのに突然リニューアルをしてみたり、サイト更新を楽にする方法を実装してみたりシステムを更新するのが大好きだったりする。 実を言うとここ2週間くらい自宅のサーバ構築とOrbiumのMovableTypeバージョンアップ+改造とかをしていて更新がおろそかになっていた。現実逃避と言うほどではないが、作り込んでいく作業が大好きで没頭してしまう。JavaScriptを使えるようになりたいなとか、本格的にDBを使ってなんか作るかなあとか真剣に検討してしまう。本来は文章や考え方を公開する側の人間ではなく、公開する場を提供する方が性に合っているのではないかと真剣に考えている。やりたいことがあったときに、それを形にするには今ある道具でできないことが多い。それを作り上げるだけの技術力が欲しいと常々思っている。

場を提供するという意味でもProject::Logistica.Wizrary(これは放置中…)という2つのサイトを運営している。
また、サイト論を書いていたMuibrogも完全に放置状態になっている。その背景にはこのLogisticaの存在も全くないわけではないが、そもそも放置状態だった。ニュースサイターのサブブログは放置になるなんて話があったが、まさにそれである。本当は更新したいと思っているし、いまからアクティブにすることに意味を感じていないわけではない。たぶん近いうちに稼働するのではないかと思っている。

そこでしかできないことにこだわる必要を感じなくなってきているからだ。

というのも、サイトの表情はそのときそのときの運営者の感性を映し出す鏡のような存在なのではないかと思うためである。その姿はおそらく管理人にしか見えないくらい些細な変化しないのかも知れないが、管理人はそのことに非常に敏感であるはずだ。少なくとも私は敏感でありたいと思っている。その姿が立ち上げた後の自分を束縛することがある。その束縛に囚われてしまうことがサイト運営上の失敗となるのではないかと思う。

このことはサイトを複数持っている管理者にも当てはまる。 更新が息苦しくなるとき、放置してしまいたくなるとき、それは過去の自分か映し出された鏡をみて奇妙な感触を持っているときなのではないか。きっと今やりたいこととサイトでしていることに隔たりができているのではないだろうか。
サイトは自分のものである。そのときの自分がやりたいことをすればいい。そのときやりたいことを見つけるのもまた難しいのであるが、手探りで方針転換してみるのもおもしろいと思う。本質的に行うことにダイナミックな変化は無いはずであり、流れる空気が変わればおもしろさは増すはずだと思う。実際に新しいことを始めるのはエネルギーが必要であるがおもしろく、様々なことを与えてくれる。実際、私はこのLogisticaでも様々なことを教わっている。


そのことを実感として感じることができなかった自分はいままで失敗していたのだなとこの文章を書いてようやく理解した。




この文章は失敗談を綴るエントリであるはずで、当初はサイトを放置していることが失敗なんだろうかという文章を書こうと思っていた。
しかし、書いている途中で運営における失敗の本質は過去の自分を映し出しているサイトの表情に束縛されていることなのではないかということに気付き、途中で方向転換した駄文である。本来なら推敲しきれいに書き直すべき文章であるが、そのプロセスを残すためこのままの形で公開することにする。

失敗談というお題についてはきちんと書けていません。本当にすいません。
by text_project | 2006-03-19 14:21 | とし
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