カテゴリ:香陸( 7 )
誰のために、何のために更新していますか? / 香陸
0. はじめに
 今回のテーマは「誰のために、何のために更新していますか?」ということで「小生にうず」の香陸です。ここのところサイトを更新していないため、いまや過去形で書かなければならないのではないかと思いつつ、端的に書きます。

1. 誰のために
 僕は楽観的な人間なので「誰かのために」と解答します。サイトの更新は仕事でやっていることではないので「こうしたい、ああしたい」という気持ちはありますが、目的を持ってこなしているものではありません。つまり、遊びでやっていることなので本質的に目的を欠いています。しかし、ウェブという媒体上(幸か不幸か)僕は単独で遊んでいるわけではないので、誰かが僕を役立てることもありうるだろうとは思うわけです。だから、鳩がオリーブの枝葉とともに戻ってくるのを待ち望んでいるわけではないにせよ、誰にも拾われない紙飛行機を暗闇に向かって投げているわけでもないと感じています。

2. 何のために
 こちらも同様に「何かのために」というしかありません。手広い情報の収集とささやかな刺激、それと僅かばかりの金銭のためにやっているという解答もありだと思うのですが、しかし本当にそうであるとするならば、僕はサイトの更新ではなくもっと別のより効率の良いことに手を付けているでしょう。結局のところ、長いこと続けていたら「なにか良いことがあるかもしれない」あるいは「少なくとも悪いことはないだろう」といった希望的あるいは消極的な予測に基づいた暇潰しの継続だったりします。しかしまた、そうやって暇を潰して作ったサイトに思いのほか愛着を抱いたりもするのです。

3. おわりに
 実のところ、こうした無動機でサイトを更新している人間は珍しいのではないかと思います。目的のための手段となっているわけでもなく、それ自体が目的となっているわけでもなく、わかりやすい楽しみを享受しているわけでも、なにもないところになにかがあるように思わせる努力をしているわけでもない。それでも僕はサイトを存続させ、人目に留まるところに置いています。図々しいでしょうけれど、もう少し、内側にいると実感できる場所で続きを見ていたいのです。

 本質的に目的がないにしても、あるときどこかで目的は必要になってきます。その必要とされる目的を捏造することを放棄しても、前向きに行動するということに関しては迷わない。僕が「楽観的」という語で示唆しているのはそういうことです。
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by text_project | 2006-05-08 13:31 | 香陸
mixi(とか) / 香陸
0. 鳥肌
 今回のテーマは「mixi(とか)」ということで「小生にうず」の香陸です。「とか」という具合にお題に幅があるのですが、僕は「ミクシィ」に関して書こうと思います。というのは、僕も使っているということとソーシャル・ネットワーキングサイトはこれからもっと展開(あるいは定着)しそうだと思うからです。実際、例えば「ミクシィ」くらい人口に膾炙しているサービスを僕は他に知りません。まったく「ミクシィ」の爽やかさには鳥肌が立ちます。

1. 参加
 「SNS」や「ミクシィ」を知っていることを前提に書きますが、僕は「ミクシィ」に参加したとき、主に二点を理由に「僕は活用できないかもしれないけれど面白いのだろう」と思ったのを記憶しています。それは「全員に名前がある」ということと「誰が覗いたのかわかる」ということによります。そして、どうして「僕は活用できないかもしれない」と思ったのかというと、僕はすでに自分の名前に無頓着で、そのために覗いている人の特定にも興味がなかったからです。実際、僕はミクシィを使いこなせていないと思います。

2. 友達
 「友達100人できるかな♪」という歌があるように「友達が多いことは良いことだ」という伝統的な価値観があります。それに「友達の友達はみな友達だ、世界に広げよう、友達の輪!」という古き良きテレフォンショッキングの精神を加味して「友達」を「マイミクシィ」と「コミュニティ参加者」いう概念に分類して置き換えたものがミクシィです。ここで大事なのは個々人の情報よりも、個人と個人の間の矢印のほうに重点があることですね。だから、ミクシィはblogよりもずっと名刺的であって、とにかく「繋がっている」という既成事実を明示することが大事だということです。こうしたある種の素直さがミクシィの爽やかさの原因だと僕は思っています。

3. 常識
 しかし、こうしたサービスの自然さというのはWebの常識からいくと不自然です。多分「ミクシィ」等からウェブを本格的に利用しだした人と古参のウェブ老人とでは話がすれ違うことが多いのではないでしょうか。とはいっても今後、ミクシィ等での交流が一般的なものになると僕は思います。間違いなくミクシィが「内部」になりますね。そういう風にして「プライベート」と「パブリック」に分裂するのは良い傾向だと思います。しかしプライベートがソーシャルというのがそもそも異常なのでさらに食い破られる領域ではあるでしょうけれど。結局、生身の人間同士の接触が一番確実ということです。

4. 妙味
 ちなみにこの手のサービスでは「使い手のモチベーションを維持すること」と、それと連関して「ローカルなスペースを作り出すこと」が大切なのではないかと思うのですが、ミクシィはそれを半ば心理的な要素によって解決しているところに妙味があって面白いなと思います。それは例えば、なにかアクションがあるたびにいちいちPingを打ったり、足跡が残ることで素通りすることへの背徳感を煽ったり、安易な接近に対する閾値を高めたりということです。いわゆる「距離感」がそうしたところで表現されているのかなと。誰かに近くにいて欲しいけど、あまり来られても困るというような。

5. 余裕
 殴り書きになりましたが「ミクシィ面白いよ」ということでうそ臭い終わり方をしておきます。コミュニケーション(ツール)過多の時代ですが、まともな交際ができるくらいの誠実さと余裕、あるいは実力を持つこともある程度は大切じゃないかな(と思っているから、僕は人付き合いが苦手だよ)と付言して僕は絶望しようと思います。そしてまた、他者危害の原則の枠内で各人が楽しいと感じて勤しんでいることに関して苦言を呈することができるほど僕は偉くもないのでできるだけひっそりしています。
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by text_project | 2006-04-23 20:10 | 香陸
失敗談 / 香陸
0. まず前置き
 今回のテーマは「失敗談」ということで「小生にうず」の香陸です。もちろん、サイト運営に関わる失敗談を書こうと思うのですが、あまり失敗した記憶がありません。失敗した記憶が隠蔽されているか、なにかしらの成功をもともと目指していないかのどちらかです(成功を目指しているのに失敗していないというようなことは僕の場合、あり得ない)。僕は「努力」や「挑戦」が苦手で、しかも大嫌いなので、わりと「失敗」や「成功」に無頓着なのかもしれません。やりたいことはやっているつもりです。

1. まだ前置き
 大体の場合、失敗というのは予期せぬものですが「予期せぬ失敗」が問題なのは、それが「失敗」であるからではなく「予期していなかった」ことにあると考えます。そうであるとすると「予期せぬ成功」もあまり望ましいものではないように僕は思います。少なくともイレギュラではあります。「失敗した」と評価できるにせよ「成功した」と評価できるにせよ、僕はそうしたイレギュラがあまり起きないようにサイトを書いています。そういう意味では保守的・堅実でしょうか。ヲチャ気質なのです。

2. それは失敗
 しかし、こういう風にして「オフェンシヴな向上心がない」というところが「失敗」というと失敗かもしれません。少なくとも二年も個人ニュースサイトをやっているのにいまひとつ僕のサイトがパッとしないのは、そういう消極的な姿勢の現れだと思います。ただ、それは意図してやっていることでもあるので、たまに嘆かわしい気持ちになったとしても「失敗した」と評価したことはありません。そこにサイトがあるだけで、すでにのほほんと自己主張してしまっている、そういうのって面白いなと思うのです。

3. 具体的な例
 目的を充分に達成できていない状態を「失敗」とするのであれば、まず目的を考える必要があるかもしれません。個人サイトの目的というと(1)大勢に注目される、(2)人に影響を与える、(3)人と関係する、(4)金儲け、といったところでしょうか。僕の場合(1)4桁前半のアクセスがあれば充分、(2)自己満足なので人に影響を与えなくても良い、(4)サーバ代には達している、という風に(3)以外はおおむね満足しています。さて問題は(3)です。僕がもし失敗をしているとするとここの割合が大きいでしょう。

4. 必要か否か
 ところでここのところ顕著ですが、ウェブは人間関係を構築するための場に推移してきています。少なくとも、それを視野にいれていないようなサーヴィスはほとんどないです。それはつまり、繋がりに価値を見出している人が多い・増えたということでもあります。僕はそれを否定はしません。実際、この企画もそうした繋がりによって形になっているものです。それは貴重なことであると思うし、ありがたいことでもあると思います。しかし、そうした潮流を、喝采をもって迎えられるほど僕は素直でもありません。

5. これが失敗
 早い話が面倒臭いのです。僕が神経質なのが原因ですが、メールも掲示板もコメントもトラックバックもそれに準じる事柄すべてが苦手です。リプライしていたらそれだけで時間を使ってしまいます。また、そういうことが面白いとも、価値があるとも思えない。自分を晒すことも、お世辞をいうことも好きではありません。なにを意図してそういうことをするのかもわからない。僕にとってはそれらもイレギュラなのです。だから人に不快感を与えないためにそうしたことを助長する装置はできるだけ僕の周りから排除しています。

6. これで終り
 さて、そんな不遜な人間でもそれなりのサイトは書けると、全国云万人の社会不適合者の皆さんに勇気と希望を与えたところで終りにしたいと思うのですが、最後にお決まりのことをいっておくと「サイト運営自体が失敗だった」という事態に陥らないようにはしたいと思っています。多くの人にとってサイトは片手間・趣味でやるものですが、だからといってまるで手間のかかっていないものでもありません。サイトは作品です。そう考えたとき、ほんの少しでも人のこころに残るものを書いておきたいと、たまに思うのでした。
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by text_project | 2006-03-17 09:53 | 香陸
テクニック / 香陸
0. はじめに
 今回のテーマは「テクニック」ということで「小生にうず」の香陸です。人のテクニックを知って自分も使おうという下心丸出しのお題を掲げたのは実のところ僕なのですが、サイトの運営/構造/内容等に関して個人ニュースサイタが用いている大小様々の知恵や工夫を知ることは閲覧者の皆さんにとっても有益なのではないかと思います。

 そのようなわけで、僕はひとまず個人ニュースサイタの「三種の神器」を紹介します。これはサイト運営に関わる必須ツールの紹介です。「テクニック」というお題からは脱線するような気もしますが、やはり紹介しないわけにはいかないだろうと思いました。しかし、それだけでは物足りないでしょうから、サイト運営に関わるテクニックをふたつ、紹介したいと思います。

1. オートアンカー
 オートアンカーは「右クリックから簡単にアンカータグを作成する」ソフトです。つまり、リンクを張るときにちまちまとソースにアンカータグを書き込む必要がなくなるということです。これがどのくらい便利なことなのかはリンクを多く張るサイトを運営したことがある人にしかわからないと思いますが、ここは僕を信じて、これからサイトを運営しようという方、使ったことのない方は試してみると良いのではないでしょうか。

 参考:
  「オートアンカー」 from 「CrescentSoft」
  「嗚呼、素晴らしきかな、オートアンカー」 from 「ゆらめき雑記」
  「嗚呼、素晴らしきかな、オートアンカー」 from 「Kourick SuBlog」
  「感想系トラックバッカーに捧げるブログの「三種の神器」」 from 「斬(ざん)」

2. タブブラウザ
 サイト運営者に限らず、定番中の定番、タブブラウザ。とりわけ羅列型個人ニュースサイトを運営している人には頼もしいツールです。というのも、羅列型サイトの運営者は一般的な閲覧者とは桁違いの数のサイトを覗いているので、一度に多くのサイトが開けないと時間がかかってしかたがありません。僕は「Sleipnir」「Firefox」を愛用していますが、他にもいろいろなタブブラウザがあります。まだ使っていない方はこれを機会に導入してみてはいかがでしょう。

 参考:
  「タブブラウザ推奨委員会」

3. リンク柱(アンテナ)
 「三種の神器」と銘打ちましたが、この三番目の「リンク柱」に関しては異論のある方もいるかもしれません。ただ、日常的にサイト巡回をしている人は固有の巡回経路を持っていると思うので、そういう意味で、どのようにまとめられているかは別にして、なにかしらのリンクのまとまりというのは必須だろうと思います。あるいは「アンテナ」でもいいと思うのですが、僕はアンテナを使うよりもサイトの更新のための巡回という目的においては、リンク柱のほうが確実で速いと思うので「リンク柱」としました。アンテナはたしかに賢いのですが、やや誠実さに欠ける部分があります。

 そのようなわけでリンク柱をどう作っていくか、リンク柱をどう整えるか、サイトを運営する上でこれは大事です。また、もともと「リンク柱」というのはテキストサイトにおける習慣だったのではないかと僕は思うのですが、その場合と同様に、リンク柱に並ぶサイトを見ることでそのサイトの情報源(網)がわかり、そのサイトがどの方向に向かっていきたいのかというのもわかります。
 自分がいったいウェブのどのあたりにいるのかということは単独で示すことはできず、周囲にどのようなサイトがあるのか、あると思って欲しいのかということを表明することによって、自分のサイトは指標性を持ち、方向付けられます。なににせよ、情報の中継地点として働くようなサイトを作ろうとするとき、そのサイトの潜在的な情報の広がりを「リンク柱」で閲覧者に提示しておくというのは有益だと思います。このあたりの「リンク集・リンク柱論」というのはもっとされていて良いはずなのですが、その重要性を説いているテキストはあまりないので少し気にかけてみて下さい。

4. 巡回の順序
 さて、こうして「三種の神器」を紹介し終えたところで、僕の経験から思うテクニックを少し書こうと思います。これはサイトの運営に関わるもので、より具体的には「時間の節約」を目的としています。それは「ネタ数の少ないサイトから巡回する」ということです。サイト管理人という生き物はサイトの更新にあたって一定数のサイトを巡回したいと思う傾向があるので、小数のサイトを巡回した時点で力尽きることを回避し、やる気を維持したまま一定数のサイト巡回を完遂できるというは時間の節約になるのです。
 副次的なメリットとしては、そうすることで意図せずにネタ元の分散ができます。さらに、こうしたほうが多くのサイトを巡れるので話題になっているネタがわかり、どういう流れでネタがサイトを滑っていったかということも見て取れます。また、多くのサイトを巡回したということによる無駄な達成感や満足感を得ることもできます。

5. 取り上げられるために
 では最後に、実用的なせこいテクニックを紹介します。それは「取り上げられたいサイトにリンクを張ってそれを踏む」というものです。大体、総アクセスの0.5-1.0%のアクセス(1000/dayのサイトであれば、5-10アクセス)を残せば、まず間違いなくアクセス解析を辿って覗いてもらえます。むしろ、そんなこと当たり前だと思われるかもしれませんが、大事なのは個人ニュースサイト管理人(少なくとも僕)にはそういう手段に対する嫌悪感があまりないということです。そうした行為は(限度を越えなければ)どちらにとってもメリットのあることだし、最初のそうした負荷があるからこそリンクは繋がり、ネットは人の集まっている場所になっているのではないかと思います。ひとまず、メールで相互リンク依頼をするよりは嫌われないだろうし効果的でもあります。

6. おわりに
 今回のお題は「テクニック」ということでしたが、「なにのための」テクニックなのかという部分が抜け落ちているため難しいお題になっていると思います。執筆者の方々にはその点「すみませんでした」というとともに、そこのところ補いつつテキストにして頂きたいと思います。僕は一人目ということもあってわりと基本技に徹したのですが、裏技、必殺技、禁じ手等、どの水準のものが書かれているのかどきどきしながら読ませていただきます。僕のテキストを読んで「やばい、サービスしすぎた!」と思われた方はいまから修正を入れるのもアリだと思うので、地雷は踏まない方向でよろしくお願いします。
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by text_project | 2006-03-03 20:25 | 香陸
印刷媒体とウェブ / 香陸
0. はじめに
 今回のテーマは「印刷媒体とウェブ」ということで「小生にうず」の香陸です。どこに焦点を絞り、どの程度話題を広げるかによって書けることは変わってくると思うのですが、個人ニュースサイタというよりは僕個人の視点から、情報の受容者として無難なことを率直に書きたいと思います。

1. ひとまず
 そこに含まれている情報という観点から、僕はそれらの区別にあまり関心がありません。というのも情報の信頼性としてはどちらの場合も大して差がないからです。いまのところ、印刷物のほうが情報のストックが多いという程度の差でしょうか。それは情報の信頼性の問題ではなくて、情報源への信頼感の問題です。活用できない人はどのみち活用できませんし、おいおいその差はなくなります。また、媒体という観点では、どちらもそれぞれ長所と短所はあります。内容を適切に表現できて無駄の少ないほうの媒体が多く使われることになるのは当然ですが、それは僕の問題にはなりません。

2. けれども
 ウェブ媒体で印刷媒体と同じように金儲けができるかということに興味はあります。それは、(個)物化されていない情報に充分な価値を与えられるかということと、ウェブ媒体でプロとしての活動ができるかということへの興味です。そしてこのことこそがウェブの未来をみる上でもっとも重要なことであると思うし、ウェブ媒体に本当の意味でクオリティの高い作品や才能が供給されるかどうかの境目だと思います。そしてそうなると、印刷媒体で仕事をする企業に対するウェブ媒体で遊ぶ個々人のゲリラ戦はいまほど単調なものではなくなるでしょう。

3. おおむね
 当たり前ですが「こうなったら便利なのに」という使い手の事情と「こうしたら儲かる(無駄を省ける)」という送り手の事情が重なったものが実現されていきます。それはある場合、印刷媒体がWeb媒体で代替されるのだろうし、紙がPCやケータイに役割を譲る場面もあるでしょう。もちろん、その逆もあります。それはいままで通り緩やかに展開され進歩するのだろうし、消費者の意識の変化とともに鳩の歩みで変化していくのかなと。

4. さておき
 僕は紙の「辞書」「事典」が好きなのですが、これらはなくなるでしょう。紙の「地図」も同様です。紙を繰るよりも検索をかけたほうが目的とする情報への到達が容易なので、この手の印刷物はなくなると思います。個人的には「紙幣(貨幣)」を持ち歩くのが面倒なので早々に電子マネーを標準にして欲しいのですが、そうなると「切符」の類もなくなります。ここまでくると消費者が物々交換の呪縛から解き放たれた感じがします。

5. さらには
 個人的にもっともウェブ媒体にしてほしいのは「論文」や「紀要」の類です。いまの段階でもある程度のものはデータベース化されているし著作権切れのものは探せば見付かりますが、実際に使いたいところのものはあまり自由に使えるという具合にはなっていません。実に不便です。これはウェブの議論がなかなか深化したものにならないことの原因のひとつであると思います。逆に既存の業績にあたる必要の少ない話題はウェブ上で非常に活発に論議されているように思います。

6. ちなみに
 「楽譜」「画集」「写真集」等はいまのまま、「雑誌」「週刊誌」等もいまのまま、「小説」「漫画」等は豪華版や特装版のように付加価値が盛り込まれた形で存続すると思います。「楽譜」は最終的には紙に落とすことになるので結局は紙のまま、「画集」「写真集」はそもそも発行部数の少ない作品なのでいまのまま、「雑誌」「週刊誌」は寝転がって読みたいのでいまのまま、「小説」「漫画」は手元に置いておきたいという欲求が働くのでいまのままです。発行部数は全体的に減ると思いますが、それは娯楽の多様化によるものでウェブが直接に関与するわけではないと思います。

7. ところで
 「新聞」はどうなるでしょうか。新聞作って食っている人もいるのでなにかしらの形で残るに決まっているわけですが、どういう形で残るのかの想像は容易ではありません。ひとまず、自宅まで配達される悪しきシステムがあるので当分は発行部数を下げつつもいまのまま存続すると思いますが、ウェブ世代が年配になってくると事情は変わるような気がします。ウェブに議論の場が確立されれば、ウェブの議論を紙でまとめるという形の紙面にもなるでしょう。そうなると人気作家の連載小説を載せるみたいなノリで著名なブロガーをライターとして抱え込むということになるでしょうか。なににせよ、より特色のある紙面作りが求められるようになるとは思います。

8. おわりに
 表面をなぞっただけでなんの深みもありませんが、僕の感想でした。情報化社会が抱くだろう個々人に関わる問題はそのあたりにはそれほどないだろうなと思うわけですが、ただ、現段階で紙媒体を好む人とウェブ媒体を好む人の二層に分かれているのだとしたら、というよりも、そのような区別を前提において対話をするのだとしたら、その両陣営の間で無益な局地戦が繰り広げられたりもするだろうとぼんやりと思います。
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by text_project | 2006-03-01 13:59 | 香陸
職業病 / 香陸
0. 前書き
 今回のテーマは「職業病」ということで「小生にうず」の香陸です、ネット中毒の皆さん、こんにちは。かくいう僕もネット中毒であることは間違いなく、個人ニュースサイトまで運営する始末。職業病を語る以前に「熱心なサイト更新自体が病気」と思われるかもしれませんが、面白いと思った事柄に真剣になれる真面目な性格だと思って頂ければ幸いです。

 そのようなわけで、今回は羅列型個人ニュースサイトの「記事の分類、タグ付け、配置」に関して書きます。単に羅列型サイトといっても羅列の仕方はまちまちで、そこに面白さがあったりします。「これが絶対に良い」という分類・タグ付け・配置はないですが、一例でも知っておくと、これから個人ニュースサイトを楽しむときの参考になるかもしれません。

1. 心意気
 僕は「小生にうず」を「個人ニュースサイト」というよりは自分にとって便利な「リンク集」として捉えているところがあるので、そのリンクの整理ということに関しては気を使っています。ですから、やりうる分類はできるだけやっています。具体的にいうと「色でカテゴリを分ける・タグでリンクの内容を補足・テーブルを切って似た内容をまとめる」のみっつです。それと「引用元・ネタ元」を補足します。

 これを毎回やるのは面倒臭いことですが、愛があれば不可能ではありません。むしろ、この程度やらなければニュースサイタの名が泣きます。しかし、僕もしばしばこころが挫けているので偉そうなことは書けないし、実際、僕のサイトもそのことでアクセスが増えたという実感はありません。でも、たまに「見やすい」と言われることもありますから、それでよしとしましょう。愛は無償、そして、愛は病気なのでした。

2. 具体例
 では実際に、どのような気配りをしているのかを「小生にうず」を例に簡単に説明しましょう。もちろん、これは僕の重点の置き所や好みが反映されているので絶対の配置ではありません。まずはおおまかな分類を色でします。「小生にうず」は寒色系のサイトですので「報告」や「告知」、「サイト」や「まとめサイト」等まとまりのある内容を紹介するときには安定感のある同系色の青を使います。したがって、下のようになります。

■Site/Other
【サイト】
【まとめ】

 「まとめサイト」よりも「サイト」を上で紹介するのは、そちらのほうが個人の色が濃いだろうと思うからです。赤の分類でも同じですが、ある程度の情報がまとまっているとネタの強度は高まりますが、それに比例して個人の色は薄まります。僕はどちらかというと「人を紹介したい」傾向があるので「サイト」が上にきます。

■Flash/Game/Movie/Picture
【Flash】
【Game】
【動画】【集】
【動画】
【画像】【集】
【画像】

 次に赤の分類です。「Flash」から紹介するのは、それが個人の色がもっとも濃いコンテンツだと思うからです。ですから「Flash」を取り上げるときは制作者のサイトのトップページも「ネタ元」として必ず紹介します。次に「Game」です。僕はネットに転がっているゲームが好きなのですが、ネタの強度としては強すぎるため感想なしの紹介ではクリックされづらい傾向にあります。これは次の「動画」でも同じです。「動画」でも強度があるのに「動画集」ともなると強すぎてあまりクリックされません。でも、面白いから紹介したいわけです。ですから、本来ならば下に配置したほうが良いところを、逆に上のほうに配置して目立つようにしています。

 その点、「画像」は恵まれています。ネタとしての強度は「画像集」になってもクリックされる強さですから、赤の分類を下から支える意味も込めて下方に配置します。むしろ、「画像」ともなると内容が「画像一枚」ですから逆にネタの強度が弱いのですね。リンクを飛んで「猫画像一枚」とかだと、幸せにはなれますが、1クリックの重みの代価としては弱いです。ですから、これはその下の黄の分類で支えることになります。

■News(short)
【健康】
【交際】
【特亜】

 黄の分類は「一般ニュース」です。特に短いもの。しかし「All About」「IT Media」等、長い記事にもかかわらず黄で紹介しているものもあります。つまり、公式の雰囲気のあるテキストは多少長くても黄色です。難しいのは「デイリーポータルZ」なのですが、最近は黄色で紹介することにしています。また、僕は「時事」と「芸能」はできるだけ取り上げないようにしているので、「面白」「感心」といった話題が多くなっています。黄の分類で固定して使っている「タグ」は上のみっつ。それ以外は自由にそのとき感じたままに付けています。なので、もし僕がなにかしらの個性をサイトに付加しようとするのならばこの辺りですることになりますが、期待しないで下さい。

■Text(long)
【漫画】
【2ch】
 【動画】
 【画像】
 【連作】
 【AA】
 【短文】
 【えろ】
 【長文】

 そして最後に緑の分類がきます。ここは大まかに二層に分かれます。上部が「ネタテキスト」や「長文記事」で、下部が「2ch」です。層の間には「広告」を挟んでいるので、それを目印にすると良いかもしれません。上部の固定タグは「漫画」だけで、他は内容を鑑みて自由に付けています。

 そして「2ch」類がきます。個人ニュースサイトを見てまわるとわかると思いますが、「2ch」紹介は比較的下のほうでされていることが多いです。これは、いまほど「2ch」が市民権を得ていなかった頃の名残です。というのも、以前は「2ch」ネタの紹介を嫌う人、嫌がる人はけっこういたのです。ですから、そういう人に配慮して下部で紹介しているサイトは多いと思います。また、普通のネタにはタグ付けしないけれど、「画像一枚」や「2ch」ネタにだけはタグ付けしている場合もあります。どちらの場合も誤爆回避の目印となります。

 ただ、下のほうで紹介する理由はもうひとつあって、「2ch」ネタの紹介はネタとして硬いのです。今日はどんなことが「2ch」では話題になったのかなと、サイトの構造を知っている人であれば下までスクロールしてくれるのですね。特に最近は「VIP」の隆盛がありますから、ますます硬く、下に配置すると閲覧の際に一日分の更新をスキャンしてもらえるかっこうになります。ですから、そういうことも意図して下方に配置します。

 こういうのはわりとあって、例えば「everything is gone」さんでは一日の一番下のネタは「TrekEarth」等の美麗画像であるし、「ネタ帳」さんでは猫画像であったりします。また、個人ニュースサイトは後ろに一歩下がって更新される方が多いので「日記」「雑記」を一番下にちょっと載せているということもあります。これらはサイト間を滑っていくネタではないですが、固定ファンができるところです。

2.5 おまけ
 前回のテーマ「サイトの個性」と関わることですが、内容の面でのサイトの個性というものを考えたときに、その個性には二本の柱があります。一本は「集めてくるニュース」、もう一本が「それ以外」です。いますぐ上で述べたのは、どちらかというと「それ以外」に含まれる部分で、以前「俺乙」さんが指摘されていたのはこちらを強調してみてはどうかということでした。

 参考:
  「俺乙の方針」 from 「俺乙」
  「自分の個性とサイトの個性」 from 「ゆらめき雑記」

3. 後書き
 意外に長くなってしまい書き終わって自分でもやや引いたので、内容を少し切りました。それでも十分気持ち悪いのは病気の病気たるところです、申し訳ない。いちおう、あれこれ試行錯誤しているということでした。一般的には、上部で「ニュース」「テキスト」類を下部で「2ch」「画像」類を取り上げている場合が多いと思います。それが落ち着いた形ではあります。
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by text_project | 2006-02-17 14:29 | 香陸
あなたのサイトの個性って何ですか? / 香陸
0. はじめに
 誰にでも運営できるともっぱら評判の羅列型個人ニュースサイト「小生にうず」の香陸です、はじめまして、そして、お久しぶりです。とうとう僕で八人目ということで閲覧者はかなり限定されてきていると思いますが、とにかく今回のテーマは「サイトの個性」です。おそらく僕自身の首を絞めるようなことも書いていたりして見苦しい場面もあると思いますが、あまり煩いことは書かれていない散文ですので、どうぞお付き合い下さい。

1. 小生にうず
 覗いていただければわかる通り、これといった特徴のない、いわゆる「羅列型個人ニュースサイト」です。もはや僕の売りであった長文の感想や、記事の丁寧なまとめというものもありません。つまり、あまり個性的ではなく、同時期にニュースサイトを始めた他サイトと比較しても、きわめて地味で知名度が低く影響力もそれほどありません。しかし、僕はいま、逆にこのように言いたいとも思うのです。まさに「これが羅列型個人ニュースサイトなのだ」と、そして、まさに「羅列型個人ニュースサイトであること」が「小生にうず」の個性であるのだと。

2. 羅列型
 僕は天邪鬼なので、去年の冬、「羅列型」というスタイルを非難する声が現れたとき「これはもう徹底的に羅列型でやるしかない」と思いました。そして、不思議なことではあるけれども「羅列型個人ニュースサイトであり続ける」ということが「個性である」と言っても馬鹿らしいことではないように事情は変わったと思うのです。そして、そもそも僕は「羅列型個人ニュースサイト」が好きなのでした。だから「羅列型」から離れる人がいる一方で、僕は「羅列型」にますます執着するようになっていきました。サイトの規模が大にせよ小にせよ「羅列型」というのは無理のない気の抜けた更新スタイルなのです。
 そのようなわけで、僕は「小生にうず」を、そうしたものの範型として「この程度のものでも良いのだ」ということの事例として書いています。なにも語らない「小生にうず」は、ウェブに漂うひとつのサイトとしてこれで良いのです、僕はそれを確信しています。

3. 個人ニュースサイト
 個人サイトは「個性」を求められます。まさにそのことが「個人」サイトである理由です。情報効率や利便性はたしかに重要だけれども、閲覧者はそれとともにそこにある「個性」に触れにやってきます。一般的なニュースを扱っていても事情は同じです。だからこそ、記事題名は改変されることが許されるし、感想を付けることで記事内容を評価することも許されています。いや、むしろ「許されている」というよりも、それを「求められている」わけです。運営者がなにをどう受け止めたのか、その反応をうかがいに閲覧者はサイトにアクセスします。まさに「他人の視点に立ってみる」ということを求めてです。

 そうであるとすると「小生にうず」は個人ニュースサイトとして失敗です。ただ記事が並ぶだけで、僕の感想は皆無です。また、掲示板もなく、場としての機能も有していません。毎日、記事の行列が上から下に無機質に流れていくだけ。
 そのような観点に立つと、極端ではあるけれども、「小生にうず」は個人ニュースサイトから「僕」をできるだけ消去してみようという試みでした。「僕」が僕のサイト上から消去されたとき、個人サイトはどうなるのか。
 僕の印象では「ほぼなにも変わっていない」ように思われます。そして、僕がそのように思えるのなら、閲覧者に不親切な僕にとって、それ以上の余計なことをする必要はなかったのです。いまの状態で僕の表現は完結しています。そのようなわけで、もしかすると一般の閲覧者には無機質な行列で、わざわざ人間が手動で更新しているようには思われないサイトかもしれません。しかし、その筋の人や同業者には少しだけ楽しめるようにはなっているだろうと期待しています。

4. まとめ
 以上のような次第で「小生にうず」の個性は「羅列型」の「個人ニュースサイト」であるということでした。サイトのスタイルに限って、かなり当たり障りのないことを書いた気もしますが、企画第一回の内容としては軽すぎず重すぎずこの程度で良いのではないかなと思います。本当は「羅列型」が僕の趣向と生活スタイルに合っているということや、中途半端な感想が諸刃の刃であることにも触れたほうが良いのでしょうが、そういう具体的なことは、この企画が回を重ねるうちに話題に挙がるのではないかなと思うので、無理をせずに気長に楽しむことにしたいと思います。
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by text_project | 2006-02-05 11:38 | 香陸