個人ニュースサイトは書籍化できるのか? / ゆつき
第三回のお題当番、choirisのゆつきです。こんにちはー。

今回のお題は「印刷媒体とウェブ」。

結構議論も盛り上がってるネタではあるので、結構幅広く面白いネタが出てくるんじゃないかなーと思ってこういうお題にしてみたのですが、皆さんかなり苦労してるようです。サイトやミクシィで「ネタが思い浮かばないー!」とか「当日なのにまだ出来てないー!」って叫びを見てるとゴメンナサイと思いつつも、何だか夏休みの宿題が残ってる小学生みたいで微笑ましいなぁという感じでまぁ問題は僕もその一員だということなんですが。

むむ。
もちろんお題をメンバー内で発表したときには「自分も書けそう」だと思ってたのですが、具体的に書き始めると色々悩んじゃいますね。

ま、第一回、二回と割と直球的な文章を書いてきたので、今回は変化球的に一本書いてみたいと思いますよー。

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さて。
最近ネットから書籍へという動きが盛んになってます。

特に目立つのは有名ブログの書籍化。

良くある文章系ブログは、コンテンツ自体の「ウェブという特殊形式への依存性」が低いので、割と書籍化しやすいのかなーと思います。ぶっちゃけウェブから紙媒体に移行するのにそれほど手間がかからないと。

それに比べて「ウェブという特殊形式への依存性」が高いサイト、例えば同じ文章系でも極端なフォント弄り系は「ブラウザで上から下へずらーっと流していく」形式それ自体が笑いへの不可欠なプロセスになってるので、いくら面白くても書籍化するのは難しい。フォント弄り系代表格の侍魂さんなんて、ネット人口が遥かに少ない4年前の時点で現在のReadme!のトップサイトと変わらない「1日10万ヒット」のアクセスがあったくらいなのに書籍化されてないわけですし。アレを忠実に書籍化するとしたら巻物とかにしないとです。

で。
ここから強引に個人ニュースサイトの話に持っていくのですが(笑)、
個人ニュースサイトは書籍化しえないのか?という話ですよ。

先に述べたことから考えれば、個人ニュースサイトというのは「他サイトへのリンク」によって成立してるわけで、「ウェブという特殊形式への依存性」が極端に高いサイトなわけです。そもそもハイパーリンクというウェブでしか成立しえない形式を基本にしているのですから。

しかもネタが時事的。もちろん時事性が求められないネタもあるにしろ、ある程度ネットでの流行も踏まえた時事性があってこそのニュースサイトであることは否めません。

そんな個人ニュースサイトの書籍化は出来るのか?

僕は不可能ではないと思うのですよ。

それは書籍化というより雑誌化、という形ですが。

個人ニュースサイトを印刷媒体にするにあたって必要な条件は、
「リンクの再現」と「時事性」。


リンク先のコンテンツ、のっけちゃえばいいじゃないですか。
時事性が必要なら一週間に一度の雑誌的なものにすればいいじゃないですか。


そうすれば理論的には「管理人個人のフィルタを通したネットコンテンツセレクション」としての個人ニュースサイトの独自性を印刷媒体で実現できますよ。

ただリンク先のコンテンツを載せるには各管理人への許可を取らないといけないし、権利関係のクリアが大変です。そういった点をクリアできたもののみを載せるので掲載できるコンテンツは相当限られてきます。なので現実的には30くらいのニュースサイトをつめこんでちょうどいい量の雑誌ができる感じになるでしょう。

いわば「週刊・個人ニュースサイト」!



…いや、確かにちょっとありえないですね(笑)

でも確かに実現困難な夢物語ではありますが、
これって実現したらなかなか素敵じゃないでしょうか。

個人ニュースサイトにとってというより、ネット上の個人サイト全体にとって。

だって現状、ネット上で有名になったサイトは書籍化しえますが、それはサイト全体がある程度一貫して秀逸だった場合に限られます。

ではサイトの中の1コンテンツだけ、1文章だけ秀逸だったサイトは?

当然ながら書籍化されません。
でもそれって大いなる損失じゃないですか?

サイト全体を秀逸にできる人ってかなり限られてきますよ。

でもサイトの一コンテンツ、例えばコラムの一部がすごくいい内容で多くの人の心に響いたり、テキストの一つがメチャクチャ面白かったり、数少なくても素敵な写真やイラストを掲載してたり、そういう人はたくさんいます。

そういう放っておいたら埋もれちゃう素敵な才能・コンテンツを発掘するのが個人ニュースサイトですよね?ニュースサイトの醍醐味の一つは、そういう広大なネットの海での宝探しですよね?ダイヤの原石、見つけちゃうことですよね?

そういう点では個人ニュースサイトの印刷媒体化はネット上の良コンテンツの保存の役目を担うと共に、それをより多くの人の目に触れさせ、また個人サイトの意欲を呼び起こして個人サイト界全体を活性化する要因になるはずです。

これはブログ書籍化や、従来のネット雑誌ではありえない「ネット上のいろんなサイトのコンテンツ切り貼りの集合体」という意味での「週刊・個人ニュースサイト」だからこそ実現可能なことですよね。

僕は個人ニュースサイトシステム全体としての存在意義は「ネット上にある良いコンテンツの流通を促進すること」にあると思いますが、この夢物語が現実になればさらにそれが促進されるのではないか、と思うわけです。

結論:
誰かベンチャー企画でも何でもいいのでこういうことやってくれないかなぁ(笑)


そんな感じで中途半端ではありますが「印刷媒体とウェブ」で思いついたネタを書いてみました。お題を思いついた当初は全然違う切り口で書く予定だったのですが、たまには変化球的なネタということで。

良かった。とりあえず今回もなんとか書けました♪ではでは、またですー!

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(追記1)もちろん現実的にはこの計画の実現のためにたくさんの人が関わることになるので交渉が大変だし、ネットでは一部の人の営利になるようなことを嫌う風潮もあるので、やるとしたら広告費で制作費とコンテンツ提供者への謝礼等の最低限だけまかなったりR25的なフリーペーパーでないと難しいとか色んなハードルがありますけど。あくまで夢物語なので余り生々しく突っ込まないで下さい。

(追記2)「発掘」とか書いてても僕はニュースサイトの方が取り上げられる対象になるサイトさんより偉いとかそういう傲慢なことは思ってません。いいコンテンツにアクセスが集まるのは本来自然なことで、ニュースサイトはそれを補助してるだけ。そこのとこ誤解されるとイヤなので念のため。

(追記3)案外既に同じようなものが実現してたらカッコワルイなぁ…

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by text_project | 2006-02-20 15:13 | ゆつき
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