職業病 / とし
職業病とはなんだろうか?
一般的にはある職業に就くことによって身体にしみこんだ習慣とでもいうのか。おそらく世間ではより広義に使われ、何かをしているから身に付いたというニュアンスなのだろう。 では、サイト運営者として身体に染みついている習慣とはなんだろうか。 いくつか思い当たる。

真っ先に思いつくのは巡回。
普通の人でもwebを閲覧するときには巡回するのだろう。 しかし、その見方が違うのではないかと思う。 漠然と眺めるのではなく、明確にサイトで取り上げるためのネタを探しに行くというスタンスは一般的ではなさそうだ。
気にするのは、1)自分自身がその話題に興味があるかどうか、2)わかりにくい部分がないだろうか、3)付加すべき情報が無いだろうかといった点である。
紹介するだけではなく、話題として展開する余白がどれだけあるのかがネタを選出するポイントになる。 これは時間が無くて更新など決してできないときでも行われる選別であり、職業病だといえそうだ。

はてなブックマークで取り上げる話題に関しては、1)が選出における最重要点になる。これは枠組みが異なるためだろう。閾値の取り方が非常に難しく、現在悩んでいる点でもある。羅列型ニュースサイトから長らく離れていた弊害である。
取り上げるかどうかの選別は日々更新することによって鍛えられていくものであると思う。つまり閾値は経験と習慣に基づくものであり、閾値を意識した閲覧はサイト運営者の職業病だと思う。


真偽のほどが気になる。
科学系の話題を多く取り上げるためであるのだが、新聞社などのニュース解説の場合は特に細かい記述における表現が気になることが多い。
GoogleやWikipediaを使って検索・探索し、派生する情報を集めてその表現が的確かどうか調べるクセがついた。これも巡回と同様で普段から行うようになってしまった。
気がつけば記事にできるくらいの情報が集まることも多い。この課程で記事として取り扱うことになるものも少なくない。 それは付加情報がおもしろい場合で、ニュースそのものは枕ネタ程度に扱われる。 しかし、ネタとしてストックされることは少ない。 こういう意味では、私自身にサイトがニュースサイトであるという意識が少なからずあるのだろうなと感じる。


技術的な話題と表現方法をリンクさせてしまう。
はてなブックマークの話題をあげたが、これをはじめとしてMovableTypeなどのブログツールやRSSリーダなど、更新や巡回を便利にしてくれる道具に目がない。特にSBMやwikiなどに触れると、それを使って興味をどんな風に表現できるだろうかとつい考えてしまう。
第1回目でも少し触れたが、興味の表現は枠組みによってある程度達成されるものであると考えているためである。 つまり、MovableTypeのような枠組みで表現しやすい意識もあれば、はてなブックマークで表現しやすい意識もあると思っている。

webで公開されている構築用の枠組みにはユーザがいじる余地があり、自分の意図を表現する道具として使えそうだと感じることが多い。大いに利用して遊びたいとかき立てられる。これはサイトを運営しているからこそ感じる欲求であり、ある意味で特権だと思う。プラグイン開発などが最もわかりやすい例であろうか。
RSSリーダからはてなブックマークへ自動投稿し、そこからMovableTypeに自動的に投稿するといった更新は非常に楽しい。自由自在にこういうのが書けたらいいのだけど、それほど詳しくないという実情が悲しい。

わたしの職業病は
「記事として取り上げる感覚」と「サイトの枠組みと興味の表現の関係」について意識しているようだ。 どちらもサイトという装置を介して自分の興味の方向をどのように指し示そうか、形として残そうかとしていると考察できそうだ。




普段は思ってもみないことだったのだが、いざテキストにしてみるとわかることがあるのだと感心した。これがお題に対して無理くり文章を書く、この企画の醍醐味だと感じる。
もちろん、人の文章を読むことはおもしろい。 だが、企画の神髄は書くこと、言葉にすることにあるのだと思います。

これを読んでいる皆さんのご参加もお待ちしております。
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by text_project | 2006-02-11 13:11 | とし
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