失敗談 / 香陸
0. まず前置き
 今回のテーマは「失敗談」ということで「小生にうず」の香陸です。もちろん、サイト運営に関わる失敗談を書こうと思うのですが、あまり失敗した記憶がありません。失敗した記憶が隠蔽されているか、なにかしらの成功をもともと目指していないかのどちらかです(成功を目指しているのに失敗していないというようなことは僕の場合、あり得ない)。僕は「努力」や「挑戦」が苦手で、しかも大嫌いなので、わりと「失敗」や「成功」に無頓着なのかもしれません。やりたいことはやっているつもりです。

1. まだ前置き
 大体の場合、失敗というのは予期せぬものですが「予期せぬ失敗」が問題なのは、それが「失敗」であるからではなく「予期していなかった」ことにあると考えます。そうであるとすると「予期せぬ成功」もあまり望ましいものではないように僕は思います。少なくともイレギュラではあります。「失敗した」と評価できるにせよ「成功した」と評価できるにせよ、僕はそうしたイレギュラがあまり起きないようにサイトを書いています。そういう意味では保守的・堅実でしょうか。ヲチャ気質なのです。

2. それは失敗
 しかし、こういう風にして「オフェンシヴな向上心がない」というところが「失敗」というと失敗かもしれません。少なくとも二年も個人ニュースサイトをやっているのにいまひとつ僕のサイトがパッとしないのは、そういう消極的な姿勢の現れだと思います。ただ、それは意図してやっていることでもあるので、たまに嘆かわしい気持ちになったとしても「失敗した」と評価したことはありません。そこにサイトがあるだけで、すでにのほほんと自己主張してしまっている、そういうのって面白いなと思うのです。

3. 具体的な例
 目的を充分に達成できていない状態を「失敗」とするのであれば、まず目的を考える必要があるかもしれません。個人サイトの目的というと(1)大勢に注目される、(2)人に影響を与える、(3)人と関係する、(4)金儲け、といったところでしょうか。僕の場合(1)4桁前半のアクセスがあれば充分、(2)自己満足なので人に影響を与えなくても良い、(4)サーバ代には達している、という風に(3)以外はおおむね満足しています。さて問題は(3)です。僕がもし失敗をしているとするとここの割合が大きいでしょう。

4. 必要か否か
 ところでここのところ顕著ですが、ウェブは人間関係を構築するための場に推移してきています。少なくとも、それを視野にいれていないようなサーヴィスはほとんどないです。それはつまり、繋がりに価値を見出している人が多い・増えたということでもあります。僕はそれを否定はしません。実際、この企画もそうした繋がりによって形になっているものです。それは貴重なことであると思うし、ありがたいことでもあると思います。しかし、そうした潮流を、喝采をもって迎えられるほど僕は素直でもありません。

5. これが失敗
 早い話が面倒臭いのです。僕が神経質なのが原因ですが、メールも掲示板もコメントもトラックバックもそれに準じる事柄すべてが苦手です。リプライしていたらそれだけで時間を使ってしまいます。また、そういうことが面白いとも、価値があるとも思えない。自分を晒すことも、お世辞をいうことも好きではありません。なにを意図してそういうことをするのかもわからない。僕にとってはそれらもイレギュラなのです。だから人に不快感を与えないためにそうしたことを助長する装置はできるだけ僕の周りから排除しています。

6. これで終り
 さて、そんな不遜な人間でもそれなりのサイトは書けると、全国云万人の社会不適合者の皆さんに勇気と希望を与えたところで終りにしたいと思うのですが、最後にお決まりのことをいっておくと「サイト運営自体が失敗だった」という事態に陥らないようにはしたいと思っています。多くの人にとってサイトは片手間・趣味でやるものですが、だからといってまるで手間のかかっていないものでもありません。サイトは作品です。そう考えたとき、ほんの少しでも人のこころに残るものを書いておきたいと、たまに思うのでした。
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by text_project | 2006-03-17 09:53 | 香陸
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